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えり♪

Author:えり♪
亀ちゃん大好き♪
日々変化するように大人になってく亀ちゃんを、ちゃんと見逃さずに見ていられたら・・・
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好物は、足、オデコ、サングラス♪
何よりも笑顔が好きです。

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【だから、近くに・・・】~第33話~

こんにちは、今日は珍しく昼間に更新をしています。
平年よりは暖かいといいつつ、やっぱり冬は寒いですね。
風邪などひかれてませんか??

今週末で仕事納めという方も多いでしょうか?
気が付けば、もう今年も数日なんですね。早いなぁ~
まだ年賀状も書けていなくて(作成できてない・汗っ)、お正月を過ぎて
数日後に届いてしまうかも知れません。お友達の皆様へ、先に謝っておこう~
もしも新たに住所を教えて下さる方がおいでましたら、内緒で書き込んで下さい♪
遅れても、ちゃんと送りしますので♪

明日はクリスマス・イブですよねぇ~、何も無いのが、寂しいっすよ
亀ちゃんはどんなクリスマスを過ごすんでしょうか??
いっそ、お仕事で忙しくしててくれぇ~なんて、ひどい事を思ってます。

さてさて先週末の土日、大阪城ホールへ行って来ました。
ライブの雰囲気、やっぱりいいですねぇ~、見てるだけでワクワクしますが、
KAT-TUNはいつなんだろーと思うと、少し寂しくもなり・・・
早く、本物の亀ちゃんに逢いたくて、たまらなくなりますね。
上の娘と2人でお出掛け、こういう事は滅多にないので楽しみました。
ホテルも、ある知り合いの方が顔が利くからと、梅田のウェスティンホテルを割安で♪
高級ホテルは気分いいですよねぇ、広いお部屋に、フカフカの大きなベッド、
サービスも良くて、ホテルマンも丁寧で、何だかリッチな気分になりました。
娘も大喜びで、「高いホテルやろ?」 と心配顔で(笑
「2人やけん、パパには内緒ね♪」 と言うと、納得して喜んでました。
まぁ、滅多に泊まれないですけども・・・ね。
街の中もホテルも、クリスマスのイルミネーションでホントにキレイ♪
それを見ただけでも楽しかったし、年甲斐もなくウキウキするもんですね。
ですが、大阪城ホールまで1人で移動できない娘のため、私は何度も往復(笑
会場前に連れて行き、お友達と合流できたら私は別行動で、買い物してたり・・・
ライブが終わる時間を見計らって、今度は迎えに行き・・・
また少し買い物をしたり、ゴハンを食べたりして、ホテルへ戻る。
もうっ、ヘトヘトですって。ホントに。娘はライブで大興奮して喜んでますが、
私は歩き疲れてクタクタだし、良く分からない場所で迷ってるし(笑
やっぱり、電車を便利と思えない田舎者、駅が広くてそれだけで疲れたり、
歩く事に慣れてないから、私の歩くペースってめっちゃ遅いし~
周りの人、みんなに追い越されて行くんですよね(笑
建物に入っても、駅も、地下も、暖房が効きすぎて、とにかく暑い暑いっ
外との温度差がありすぎるように思えて、上着を脱いだり着たり・・・
なんで買い物しながら、平気でダウン着たまま居られるんだろう?と
周りの人を見て不思議で。私なんか汗だくでフラフラだったのに~
だからか、2日目から喉が痛くて、帰ってきて昨日は熱っぽくて・・・
しかも、歩き過ぎて筋肉痛だし~(これは歳のせいか・・・?
とにかく、大阪での2日間、娘が満足してくれて良かったです。

年末ともなれば、まず子供達は冬休み。ママの仕事は増えますね、確実に。
それから、我が家では、私と旦那の予定を、リビングにあるカレンダーに、
先に予定を書き込んだ方が優先なんですよ、そういう決まりなの(笑
どんどん埋まっていってます。もちろん、旦那の釣り、それから麻雀、新年会・・・
私だって、県外へ嫁いでる友達も帰ってくるので、高校の友達と飲み会、
幼なじみとのお食事会、子供の行事、実家での新年会・・・
忙しいっすよ。めーいっぱい埋まるカレンダーです(笑
そうそう、26日は大事な予定、DVDの鑑賞会ですね。
お昼から、近所のジャニ友が集まって、我が家でライブDVDを見ます。
ジャニ友と集まるのも今年最後だから、盛り上がるぞぉーーー!!

って事で、もしかしたら今年最後の更新になるかも知れません。
いや、あと1回くらい書けよっ!! と、突っ込まれそうですが・・・
取りあえず、ご挨拶を。

今年もたくさんの方と交流が出来て、本当に楽しい1年でした。
お世話になった方々、ありがとうございます。
不定期な、あやふやな更新にもかかわらず、たくさんの方から励ましや、
暖かい言葉を頂いて、いっつも私は幸せだなぁ~と思っています。
古いお友達も、新しいお友達も、みんな大好きです♪♪
楽しいクリスマス & 幸せな新年を、お迎え下さいね。

それでは、また、年明けにでもお会いしましょう(笑


物語は続きからお入り下さい。
今年最後なので奮発して、少し長めに出しております(笑


続きを読んで下さるなら、ついでに・・・ 励みになりますっ!!
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         【だから、近くに・・・】~第33話~



「元気、か?」
俺の顔を見たすぐに、進藤さんはそう言って笑った。
ゆったりと沈み込むようなソファーに座り、柔らかそうな
仕立ての良いスーツを着て、酒を飲んでる。
どういう態度を取れば良いか、何と返事をすれば良いか、
何も分からない俺は黙って突っ立ったまま、動けなかった。
タツヤは進藤さんに挨拶をして、セイとユウジは慣れたように大きなソファーへ腰掛ける。
同じ高さ、同じ姿勢、同じ椅子に座る事を、
進藤さんは全く気にしない様子で、部下に暖かな目を向けて
「ご苦労さん」
と言って労いながら、グラスを渡した。

「突っ立ってないで、オマエも座れ」
そう言われても、素直には従えない。
何で、俺を連れて来た?
何が、目的なんだ?
そう思う事と、もう1つ・・・
どうして、このメンバーの中に、カズが居ない?

「カズは、少し前に帰らせた。色々と、考え込んでんだろ」
俺の考えを見透かすよう、進藤さんは話した。
「気に、なるか?」
そう言われても答えられなくて、俺は黙って視線を反らせた。
「アイツも、オマエのこと心配してたぞ」
そう付け足した進藤さんは、ゆっくりと笑いながらタバコに火を付けた。
俺だって、会いてぇよ・・・
会って、バカみてぇに騒ぎたい。
何も言わねぇで、そばに居るだけで暖かい。
それを知ってる今だからこそ、だから、めちゃくちゃ、会いてぇ・・・



「色々と、調べた。
ジン、オマエの今の状況も分かってる。いいから、そこ座れ」
言い聞かせるような、何だか子供をあやすような、進藤さんはそんな
柔らかな声で言ったから、もう断る事も突っ張る事も出来ずに、黙って従った。
すぐ横で、タツヤがホッとしたような顔で、笑った気がする。
進藤さんが調べたこと、俺が隠してること、真との関係、借金のこと。
進藤さんが順を追って話す内容はすべて合っていて、
俺は、何か口を挟む事も反論する事も、何にも出来なかった。
俺を責める様子もなく、咎めるような言葉もなく、ただ事実だけを淡々と話して聞かせた。
俺が、真の愛人だと・・・
それは少し言葉を慎む感じでハッキリとは言わなくて、
だから俺の方が申し訳ない気がして、
「どうせ、皆が知ってんだろ? ハッキリ言えばいいじゃん」
そう言うと、
「大事な事は、そこじゃねぇ」
と、視線を跳ね返すような強い目がそう告げ、
「オマエが望んだ事じゃ、ねぇんだろ?」
と、俺をフワリと包み込むよう、柔らかな言葉を付け足した。
俺は何だかその言葉に包まれて、安心して、
力が抜けてくような気がして、ものすごく楽になったんだ。

「今までの事は、調べたから分かってる。
けど何で急に、カズから離れた?
あんなに入り浸ってたのに、Lipsへ行かなくなったのは、何でだ?」
真っ直ぐに俺を見据える目に、もうウソとか作り話とか、
強がりなんかは必要ない気がして、俺は進藤さんにすがるような気持ちになっていた。
だけど、言っても良いのか迷う。
カズを危険な目に合わせる事だけは、どうしても出来なかった。
真はしつこいから、まだカズを諦めてない気がして怖い。
「それだけ、分からねぇんだ。なんで今まで通り、カズと一緒に居ない?」
進藤さんは俺の気持ちを解くように、
「理由が、あんだろ?」
と何度も、優しい声で聞いてくれた。

その言葉は、カズから貰った暖かさとは少し違うけど、
もっと大きくて危なげない感じで、暖かさがデカかった。
デカくて、とても、強かった。
誰にも言わないと、俺が我慢すればいいと、そう思ってた気持ちが救いを求める。
「ジン、オマエもギリギリっぽいけどな、もう1人、けっこう参ってる奴が居てな」
と、渋い顔に、少し優しいシワを寄せて笑い、
「カズがな、オマエに会えなくて、ヘコんでるぞ」
そう付け足して、もう一度、俺たちを包むみたいに笑った。

俺たち・・・?
そうだな、俺たちは正反対に見えるけど似た者同士で、
足りない部分を補いながら、バランスを取りながら、
それでやっと、笑えてんのかも知んねぇな。
俺はまだ進藤さんに会うのは二度目なのに、
俺にもカズにも同じように接してくれて、厳しくて優しくて、
迷いを包み込むみたいにデカい人だった。



「真が・・・」
俺がゆっくりと口を開き、本当の事を話そうとした時、
進藤さんは俺にもグラスを差し出した。
「まぁ、飲みながらゆっくり話せ」
ソファーに座って向かい合い、進藤さんがそう言って笑ったから、
とても和やかで柔らかな空気になった。
ギリギリまで尖っていた雰囲気を、進藤さんが和ませてくれようとしてるのが分かる。
本当に強くて動じない、でっかい器を持った人ってのは、周りを安心させ包み込む、
そんな、思わず寄り添って頼りたくなるようなオーラを持っている事に気付く。
進藤さんはゆっくりと慣れた手つきで、濁りなく透き通った液体をグラスに注いでくれた。

グラスに、注がれた酒。
もう、その甘い香りだけで、分かるんだ。
カズの、お気に入りの焼酎。
いつの間にか俺もこんなに馴染んでたって事、進藤さんはとっくに気付いてたみたいに、
「今夜は、俺のオゴリだ」
と言いながら、2つのグラスをカランと、小さな音を立てて合わせた。

透き通ったキレイなグラスを手に取り、馴染んだ味を口にする。
「・・・・・うめぇ」
ストレートにカズを思い出させる味は、涙が出そうなほど、美味かった。
鼻水をすすりたくなるほどツーンとして、出会った日にタバコの火をつけ合った
不敵な笑いのカズと、肉まんを取り合ったガキみてぇなカズとを、同時に思い出した。
この酒、こんな、美味かったんだ・・・?

ふと、窓に目を向けると、ちょうど朝日が昇ってくるような時間帯で・・・
切り取られたような小さな窓枠の中で、暖かなオレンジ色が、
ほのかに柔らかな光りを降り注ぐよう、差し込んで来た。

誰にも、邪魔されたく、ねぇ・・・
オレンジ色の光りの中で、俺はただ、そんな事を、強く願ってた。



「真が・・・、真がカズを狙ってんだ。
俺と一緒に居るところを、見てたみてぇで・・・」
話せば、何とかなるとか思ってた訳じゃなくて、ただ誰かに、
俺よりも大人で、でっかいと思える人に聞いてもらいたかった。
だから、どうすれば良いか。
俺の行動は、間違ってなかったか。
誰でもいいから答えを聞かせて欲しかった俺は、セキが切れたように話し始めた。

「カズと俺が一緒に居るのを見た真は、友達か?って聞いたんだ。
ホントの事なんて言わねぇ方がいいって思ったから、ただの知り合いだって答えた」
進藤さんは黙って、真っ直ぐ俺から目を反らさずに聞いてくれてる。
セイもユウジも、タツヤも、黙ってソファーに座ったまま、俺に心配そうな目を向けている。
決して、楽しい話をしてるんじゃない。
明日の事さえ迷うような、俺には切羽詰まった状況、だったのに・・・
それなのに、どうして?と思えるくらい、この場所は、暖かかった。
「真は、俺に、カズを騙して、連れてこいって言った。
ダチじゃねぇなら構わないだろうって。
誰かまた、オトコが欲しいって注文が入ったみてぇで、
カズみてぇな生意気そうな、キレイなオトコがいいって言ってた。
そうしたら・・・
カズを連れて来たら・・・
代わりに俺を、解放してやるって言った」

「汚ねぇっ、マジでムカつく」
進藤さんの横に座り黙って聞いていたセイが、吐き捨てるように言った。
「そういう、事、か・・・」
進藤さんも色んな事を納得したような顔で、うなづきながら何かを考えてる。
「カズが、進藤さんの仲間だってバレたら、マズイと思った。
進藤さんも、進藤さんが居た組の事も、憎んでるみたいだから・・・
真は、俺がLipsに行くだけで、怒るような奴なんだ。
欲しいと思った物にはすっげえ執着するし、やり方も汚い。
だからカズの事、進藤さんの仲間だってバレたら・・・
仲間っつーか、カズは進藤さんのお気に入りで、
可愛がってるって事も調べたらすぐに分かるじゃん。
だから、真は進藤さんに対抗心もあるし、余計にムキになると思った。
友達でも何でもねぇ、親しくなんかねぇって、
もう会う事もねぇからって、そう言うしか無かった。
真がカズにもっと興味を持って、調べ出したりする前に、離れようと思ったんだ。
親しくしてる事がバレないために、もう二度と会わない方がいいって・・・
俺、んな事しか思い付かねぇんだ。
真が俺の後を付けたりして、カズと一緒に居る所とか、見られたらヤバイし・・・」

目を反らさず、真っ直ぐに俺の目を見て話を聞く進藤さんは、
「代わりに、オマエを解放するって、そう言ったんだろ?」
俺を試してるみたいに、そう聞いた。
「言ったよ。借金も全部チャラにして、俺を自由にするって言った」
「それは、オマエの望んでた事じゃ、ないのか?」
進藤さんは俺を煽ってるように、さらに追い詰めるように聞いてくる。
「そーだよっ!!
俺はずっと、いつか解放されるだろうって、大人しくして待ってたんだよっ!!
けど、んなの、ウソに決まってる・・・
真の言葉なんか、信用できねぇ。
アイツの言う事なんか、なんも信用できねぇんだよっ」
進藤さんは、俺が答える言葉なんか最初からお見通しのように、余裕を持って聞いてる。
俺が答えるその言葉に、何だか、満足してるようにも見えたんだ。

「つーか、カズが捕まって俺が自由になるとか、
んなの、こっちから断るに決まってんじゃんっ
自由になりたかった、ずっとそう望んでたよ。
けどな、カズを犠牲にしてとか、考える訳ねぇだろっ
絶対に、有り得ねぇだろっっ!!」
ソファーに座って、落ち着いて話してるつもりの俺は、
気が付けば立ち上がり、進藤さんに突っ掛かるよう言葉が荒くなっていた。
けど、止まんねぇ・・・
「だから、カズの代わりに俺を、そのスケベじじぃに売りつけろって言ってやった。
そんくらいしか、出来ねぇじゃん・・・
真に抵抗できんの、そんくらいしか浮かばねぇんだ。
俺には何の力もねぇし、頭も悪りぃし、けど、大事なもんくらい分かる。
カズを、真にはやらねぇ。
俺の・・・
俺の大事なもんまで壊されんの、絶対にイヤだったんだよっ!!」

進藤さんは、黙って目を反らさずに聞いていた。
聞き終わると、落ち着けよと俺をなだめながらソファーへ座らせ、
少し黙って考え込んでいた。
その後、何だかとても満足そうな顔をして、少し含み笑いをしたから、
俺は自分だけが熱くなってたみたいに思えて、少し照れくさくて、
笑う場面じゃねーだろ?って思いながら、何も言えずに黙っていた。
そして、進藤さんは見たこともない位に暖かな、優しげな顔で少し笑いながら
「オマエらはホント、似たもん同志だな」
って、そんな事を言った。
「にっ・・・、似て、ねーよ」
意味わかんねぇ、俺とカズが似てるって?
つーか、今はそんな話をしてんじゃねぇだろと、何だか話を反らされたみたいで焦った。
「似てんだよ、性格は正反対でも、中身はそっくりだ」
やっぱりそう言って、可笑しそうに笑う。
「俺、あんなブスーッとしてねぇし、睨まねぇし、ひねくれたような笑い方しねぇしっ、
第一、あんなカズみたいに、カッコつけてねぇしよっ」
「プッ!」
俺の言葉に思わず笑ったのは、近くで聞いていたセイだった。
ユウジもタツヤも、何だか少しだけ楽しそうで、嬉しそうな表情だった。
「確かに、カズよりはジンの方が、可愛げあるかもな。
思ってる事、すぐ顔に出てるし、でっかい口開けてガハハって笑うし」
「だろ?」
「ジンはめっちゃ笑うもんな、カズなんか、ニヤッって笑うだけだし」
「だろーーー?」
「けど、やっぱ似てるぜ?」
「はぁ??」
優しくて、楽しそうな雰囲気の進藤さんまで、
「セイの言う通りだな」
って、笑いをこらえるようにそう言った。
そして、今度は少し間をおいて、ちゃんと真剣な顔に戻って、
「ジン、ありがとな。
オマエは、オマエのやり方で、カズを守ってくれてたんだろ?
自分を犠牲にして、守ってたんだろ?」
「・・・・・」
そんな事を言ったから、俺は何にも、答えられなかったんだ。
ただ、カズに、逢いたくなった・・・



突然、進藤さんは、
「ジン、オマエは知ってたか? 俺はカズを、抱いてた」
そんな事を言った。
ほんの少し、薄々と感じている程度だったけど、
進藤さんの口からハッキリ言われて、やっぱり俺はドキッとする。
「何となく、そうかなぁ~って・・・」
何故か目を伏せて、俺の方が照れた。
「カズは、割り切ってんだ。
それが、上手く生きてく方法だって決めたら、悩んでなんかねぇ。
その時に必要だと思う事を、間違いなく選ぶのがアイツの本能だ。
で、その事を恥じたり、後悔したりしねぇんだ。
別に俺たちは、愛とか恋とか、馴れ合ってる関係じゃ無かったからな」
少し真剣で厳しい顔になった進藤さんは、言葉使いがほんの少し崩れて、
穏やかで優雅な雰囲気を脱ぎ捨てた、本来の姿へ戻っていくような感じだった。
そして、そのまま俺に真っ直ぐ向き合い、話し始めた。


ジン・・・
オマエが選んだ事も、間違いじゃねぇ。
カズは俺に媚びてる訳じゃねぇけど、アイツなりに必死だ。
アイツには小さな目的があって、そのためには多分、
俺と一緒に居る事が1番の近道だってすぐに気付いた。
自分を安売りすんじゃなくて、自分で考えて選んだ。
俺がカズを引き留めてんじゃなくて、アイツが俺を選んでそばに居るだけだ。
今は、それがアイツの精一杯だから、力がある俺のそばに居たんだ。
それは悪い事じゃねぇし、俺を利用するのも構わねぇし、
俺もアイツがムチャしねぇように抑える事も出来た。
カズは、バカじゃねぇ。
必要ない物は、近寄らせもしねぇ。
俺には、必要だから近づいたし、心を開いた。
分かるか?
けどな、ソコへ、1番に近づけたのは、オマエだろ?
何もなくて、打算も計算もなく近づけたのは、オマエだけだろ?
カズが、そういう人間を受け入れたのは、オマエだけだ。
それは、お互いに同じって事だろ?
同じようにオマエに近づけて、気持ちの中に踏み込めたのは、カズだけだろ?
だから、似てんだよ。
お互いを想ってるのが、似てるって意味だ。


ジン・・・?
オマエが、自分の状況を受け入れてんのは、諦めてんじゃねぇ。
それは、分かる。
今の状況、浅野のそばで居る事も、オマエは自分なりに戦ってんだろ?
カズとは違うかも知れねぇけど、俺はオマエが投げやりになってるなんて思ってねぇ。
浅野の世界に染まりゃ、楽だろうな・・・
楽に生きてくには、そっちがよっぽど簡単だ。
けど、そこまで落ちてかないよう、必死で戦ってんだろ?
普段の自分が変わって行かねぇように、心が浅野を受け入れたりしねぇように、
それはオマエなりに戦ってんだ。
誰かに、一言も助けを求めたりしねぇで、作り笑いで明るく見せて、
それでも誰にも、弱音を吐かねぇんだろ?
誰も仲間に引きずり込もうとせず、自分の中だけで、1人で戦って来たんだろ?
カズと、オマエの状況は違う。
けどな、必死で生きてんのは、全く同じだ。
自分に恥じないよう、一生懸命に生きてんだよ・・・
違う、か?
大事な事は見逃さないよう、必死でちゃんと踏み止どまってんだよ。
俺は、もう引退して何の力もねぇけどな、そういう一生懸命な奴を邪魔する、
卑怯な男が大嫌いだ。
ただ、それだけの事だ。
これからまだまだ先がある、俺の見込んだ可愛いオマエらを、
好きなように自由に生きさせてやりてぇ。
いい大人が卑怯な手で、自分より力のない奴ばかりを
標的にしてのさばってんのが、許せねぇだけだ。

ジン、今居る場所から、詰まんねぇ毎日から、抜け出せ。
俺が、力を貸してやる。
1人じゃねぇ、カズも居るんだ。
カズと一緒に、ソコから抜け出せ。
オマエら2人で居ると、けっこうイイぞ。
浅野をぶちのめして、暴れて来い。
それをする事に、意味があんだ。
俺が、浅野を潰す事は簡単だ。
けどな、オマエらが自分で、刃向かって来い。
敵わないと思っても、行ってこい。
俺も浅野には恨みがあるからな、
後かたづけは、責任持って、俺がしてやる・・・



進藤さんの言葉に、何か、打算や計算があるなんて、これっぽっちも思えなかった。
ただ、俺らの事を心配してくれてる、その気持ちだけが伝わってきた。
俺は本当に、進藤さんに会うのは2回目で、俺の素性なんか詳しく知らないだろうし、
俺に肩入れしてくれる意味が全く分からなかったけど、
本当にその言葉が嬉しくて、有り難いと思いながら聞いていた。
進藤さんが部下に慕われる理由、この人の元へ人が集まってくる事、
誰もが信頼して頼りにしている理由、そんな姿を見た気がして、
すげぇ人だな、敵わねぇよと、俺は感心しながら聞いてるだけだった。

進藤さんが力を貸してくれるなら、何とかなるんじゃねぇか?
俺たちは元通り、暖かい時間を過ごせんじゃねぇか?
そんな事を、思い始めていた。
周りに居る、セイやユウジやタツヤも、暖かい目で俺を見ててくれる、そんな気がした。




けど、何だっけ??

「カズには、小さな目的があって・・・」
何だろ、カズの目的?
そのために、進藤さんに近づいた?

「カズと一緒に、ソコから抜け出せ」
カズも、抜け出さなきゃなんねぇ何かあんのか?
一緒にって事はもしかして、ソコってのは、俺と同じ場所か?

知らねぇ、聞いた事もなかった。
カズも、何かに、捕らわれてんのか・・・?

カズは俺の借金の事、浅野のこと、知ってんのか・・・・・??

カズはどこから、何から、抜け出す・・・ んだ ??




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テーマ : 亀梨和也 - ジャンル : アイドル・芸能

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コメント

今年、ブログを始めて、えりさんに出逢えて本当によかったです♪ 
教えてくれたお友達とステキな小説を書き続けてくれているえり
さんに感謝します。
今度は、ジンが、カズのことを知る番ですね。
優しいジンのことだから、自分を許せないくらい後悔するのだろうと
思うと胸が苦しくなります。
でも、どうか、そこを乗り越えて、二人が、あったかい
場所を取り戻せるように願っています。
私も、ここでご挨拶を。
来年も、いえ、再来年も、その先も、ず~っと仲良くしてください。
えりさんの小説、コンレポとっても楽しみにしています♪

えり♪さん、こんばんわぁ。
ご無沙汰してます。
今年も後少しで終わりですね…
大阪のドリボ、京セラでお会いできて嬉しかったです。
また来年もお会いできたらいいなぁって思ってます。
今年もお世話になりました。
来年もよろしくお願いします♪
この休みにでもゆっくり小説読ませて頂きますねっ♪
では、よいお年を…

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長めに書いてくださってありがとう&お疲れ様です!
えり♪さんの小説、時間かけて他の作品も読ませてもらっています。楽しいです(*^v^*)/
この回、実は読むの2度目なんですケド、すっごく胸がドキドキします!とうとうジンはカズの事・・・いづみちゃんの事を知ってしまうのかと思うと、ちょっと怖いです。でも、進藤さんの言う様に2人で抜け出せる様、祈ってます。「どうか2人の絆がより強く結ばれて、また笑い合って一緒にいれます様に・・・」
えり♪さんにもこれからも良い事がたぁーくさんっっ、あります様に!(^^)♪ できれば私にもっ(笑)

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